はなむけのことば

~全国国民年金基金 日本医師・従業員支部の発足に寄せて~

 医師並びに従業員のみなさまには、日頃より地域医療の発展に向けてご尽力をいただき、深く敬意を表する次第であります。

 この度、発足いたしました「全国国民年金基金 日本医師・従業員支部」は、平成3年に「日本医師会」を設立母体とする日本医師・従業員国民年金基金が、全国国民年金基金の設立に伴い、これまでの事務所所在地などはそのままに移行して設けられた職能型の支部組織であります。

 今日、少子高齢化の進展によって、国民の老後生活の保障が重要な社会的課題となっておりますが、国民年金基金制度は、国民年金法に基づく上乗せ型の「公的な年金制度」として重要な役割を果たすことが期待されております。

 医師並びに従業員のみなさまには、老後生活の保障を確保するため、選択肢のひとつとして、税制上の優遇措置を有する国民年金基金制度の特徴等についてご理解いただき、そのご活用についてご検討をいただければ幸いであります。

 日本医師・従業員支部は、今回の全国基金への統合において、職能型基金として唯一、独立した事務所を構える医師並びに従業員のみなさまのための支部となります。支部においては、職員の基本行動指針のひとつに「医療従事者の福祉の向上並びに地域医療の発展への寄与」を掲げ、医師並びに従業員のみなさまの老後保障のため、これまでと同様、加入勧奨・広報活動、みなさまの手続きや相談などの窓口業務などを担うこととなります。支部においては、どうか各職員一丸となって一層のご尽力をよろしくお願いいたします。

 また、医師並びに従業員のみなさまにも、引き続き、これまでと同様に支部活動へのご理解・ご支援を賜りますよう改めてよろしくお願い申し上げます。

 最後に、関係各位の御健勝をお祈り申し上げて、日本医師・従業員支部発足に寄せてのはなむけのご挨拶といたします。

平成31年4月1日

公益社団法人 日本医師会 会長 横倉義武